着物で文楽

18日は台風一過のものすご~く暑い日でしたが、頑張って着物で国立劇場まで行ってきました。



その日の出し物は「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」です。最終日でした。



ストーリーは、平安時代末期に鳥羽上皇の寵姫であったとされる伝説上の人物、玉藻前(たまものまえ)が、実は妖狐の化身であり、正体を見破られた後、下野国那須野原で殺生石になったというお話! それを聞いただけでワクワクします!



天竺(てんじく)<インド>、唐土(もろこし)<中国>、日本の三国制覇をもくろむ金毛九尾の妖狐に憑かれたお姫様の玉藻前。


tamamo poster 2



このポスターの後ろにいるキツネの影が見えますか?物語の節々で美しい娘の顔が特殊なかしらを使って、おそろしい狐の顔に豹変します。



玉藻前として、まず鳥羽天皇のお后・皇后になることを目指し、皇后となって天皇をたぶらかし退位させる。そして皇子の世にして日本を混乱状態にするというもくろみです!キャー!



九尾の狐にとって最大の敵という獅子王の剣によって本性に帰った妖狐は「那須野の地で人々をさらに苦しめる」と捨てゼリフを残し、京の都から飛び去り、那須野が原に行きますが、そこでついに退治されてしまいます。



最後の段は、物語というより、宝塚のグランドフィナーレのようなエンターテイメントで、亡霊となった九尾の狐が“七化け”と呼ばれる早変わりをします。文楽では普通は3人で操る人形を、人間国宝の桐竹勘十郎さんが座頭・在所娘・雷・いなせな男・夜鷹・奴・女郎をたった一人で演じ分けます。(女優の三林京子さんのお父様です。)勘十郎さんもろとも九尾の狐の宙乗りもありました!終わった後は、万雷の拍手でした。



27ceda02837e4f3d0283c2202b6e858d.png



7henge.jpg



この七変化は昭和49年以来上演されていなかったのですが、2年前、41年ぶりに大阪の国立文楽劇場で、「化粧殺生石」として復活したそうです。すると大人気を博し千穐楽には満員になり、「東京でも見たい」という声に応え、今回、国立劇場の上演に至ったそうです。



今回で2回目になりますが、芝居茶屋親日屋さんの企画で、演劇評論家の渡辺保さんによる事前講座付きの文楽鑑賞でした。これから見る演目の見どころ聞き所をわかりやすく解説いただくので、観劇の楽しみが広がります。1等席のチケットに、お弁当・お茶付きで9000円です。文楽のチケットは入手が困難なので助かります。講座だけ参加の場合は2000円です。次回は12月のひらがな盛衰記だそうですよ。



演劇評論家の渡辺さんによると、この演目のハイライトは三段目の道春館の段だそうです。内容はとても複雑なので割愛しますが、九尾の狐が登場する前の、のちに玉藻前となる姉妹と親子にかかわる情愛を扱った場面で、ドンデン返しに次ぐドンデン返しで人間国宝の吉田和生さんや吉田玉男さんが名演技を披露していました。



九尾の狐の玉藻前が美福門院らに命を狙われた時に、身体から光が発する場面も面白かったです。「あさひのたもと」というのはここからきているようです。



国立劇場のサイトで予告編の動画が見れます。(重たい動画なので途中で止りますが、全体の雰囲気が分かります。いずれ見れなくなるかもしれません)



この日の着物は、神楽坂のリサイクルショップ着物スタイルで激安で購入したものです。


bunraku 1



一見、唐桟織のように見えますが、紫苑さんにならって糸の燃焼実験をしたところ、ジリジリと焼けて玉になったので、絹かなとおもいます。



生地のアップの写真です。紬っぽいです。



tsumugi aka kuro 3



帯は祖母の帯です。これも紬のようです。



bunraku 2



結婚前は、お能に興味を持って観世能楽堂に行ったりしていたのですが、結婚後は仕事と子育てで、文化的な楽しみはしてませんでした。着物を着始めたおかげで、従来好きだった伝統芸能にめざめました。これから少しづつ楽しんでいこうと思います。

コメント

No title

着物でどんどん世界が広がる感じ、伝わってきます。
私がそうでしたが、着物を始めてから、どんどん積極的に
なっていく自分を感じました。着物つながりの方との交流も
今や貴重です。文楽、あるばとろすさんの説明が
分かりやすく、とてもよく理解できました。
そしてお着物、今回もカッコいいわ~♡
後ろも裾がきゅっとしまっていて、綺麗ですね。

素敵です

着物で文楽へお出かけ♪
いいですね~
あるばとろすさんは
粋な着物がお似合いですね。
素敵にさらりと着こなしていて
カッコいーです~♪

私には、縞の着物は、似合わない気がして
持っていないんです・・・



すごくお似合いです

あるばとろすさま
きものスタイルで買った、あのきものですね。すごくお似合いでびっくりしました。あるばとろすさんの斬新で前向きな個性が出ています(笑)いや、ほんといいわあ、見る目ありますよね。文楽面白ですよね。最近は歌舞伎や能とともにすっかりご無沙汰です。

着物

sogno さん コメントありがとうございます。文楽では渋いお着物を着ている方が目立ちました。歌舞伎とまた一味違いますね。着物を着ると元気になります。

着物

桃ママさん コメントありがとうございます。私には桃ママさんがお似合いのパステルカラーが似合わないんですよ。太めなので縞でごまかしています!😅

着物

紫苑さん そうです!あの時の着物です。着物は手にとって見るのと、実際に羽織って見るのとでは、全然印象が変わりますね。この着物は羽織ったら似合うのがすぐわかりました。祖母の素朴な帯が合ったのも嬉しかったです。

文楽

この演目は2年前国立文楽劇場で見たように思います。
最後の段では、そう宝塚のグランドフィナーレのような感じですね。演者の腕の見せ所でもあったような。

お着物、お似合いですよ。
文楽は、歌舞伎のようにきらびやかな着物を着て行くとちょっと浮いちゃうような。
あくまで庶民の芸術だったからでしょうか。

文楽

みどりさん 2年前のを大阪でご覧になったのですね。なんという奇遇!すごい評判だったそうですよ。東京もその日は満席でした。皆さんとても楽しんでらっしゃいましたよ。

No title

こんにちは
お着物でお出かけの世界が広がると共に、お着物姿が一段と素敵になられましたね~
お着物が体に馴染んで、とってもカッコイイです。
このお着物も、とても良くお似合いです。
私も今回の上京の折、あるばとろすさんオススメの着物やさん、覗いてみようかなと思っています。
楽しみです。何処かでバッタリお会いしたりして・・・

きもの

phénixさん コメントありがとうございます。いえいえ私の着物などまだまだです。でもひとつひとつ慣れていくこと(失敗も含めて)がとても楽しいです。長崎からこちらにいらっしゃるのですか?私でできることがあればお手伝いしますよ!内緒コメでアドレス等をいただければご連絡します。近々では10月6,7日に日本橋コレド室町できものサローネが開催されますよ。着物loversの文化祭です。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

粋な姐さん❗️

赤の縞のお着物も粋に着こなしてかっこいい‼️
やはり縞が良くお似合いです。
着付けも文句無しです👍

本当にお着物で世界をどんどん広げられて羨ましい限りです✨✨✨

文楽

面白そうですね。一度も見たことがないので今度解説付きで見てみたいです。お薦めあったら教えて下さい。
縞のお着物、個性的で素敵ですね。

No title

梨Rinさん コメントありがとうございます。はい、粋な姐さん風ですね。着物のおかげ、ブログのおかげで世界が急速に広がっています。木蓮さんに会いに名古屋にお出かけの時はご連絡くださいね!はせ参じます!e-51

No title

カンカンさん コメントありがとうございます。古典芸能はまだ定番も知りませんが、こういう妖怪ものは大好きです。南総里見八犬伝も大好きです。昔の日本人の発想の奇抜さにびっくりします。最近の文楽は舞台脇の液晶で義太夫の字幕も出るし、イヤホンガイドも丁寧なのでだいぶ入りやすくなりました。お能もそうなのかな?言葉もわかって演技をみたいですね。

No title

着物を始めて 色んな世界観が広がる 良いですよネ 

其処が 文楽でしたか ??

いろいろ 行ってみて どれがじぶんにあったのか
これおもしろかったの紹介記事 楽しみにしています 

文楽

木蓮さん コメントありがとうございます。去年初めて行くまで、文楽は一度も見たことがなかったのです。席を取るのも大変と思っていたので親日屋さんの企画に感謝です。文楽は小劇場でこじんまりしていていいです。義太夫が字幕で出るし、イヤホンガイドもあるし分かりやすいです。着物を着始めたおかげ様です。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

あるばとろす

Author:あるばとろす
60代の東京の主婦です。2015年に祖母の着物を受け継ぎ、時々着ています。外資系企業で秘書や通訳ガイドをしていました。現在フランス語を学習中です。30年以上のバードウォッチャーです。あるばとろすはアホウドリの英名、仏名です。コメント大歓迎です。コメント投稿欄のパスワードは後からご自分で削除する時に必要なもので、なんでもいいです。An English and French speaking Kimono lover who goes out often to watch wild birds. Your comments are welcome if you like my photos!

着物の人気ブログ

バードウォッチングの人気ブログ

フランス語の人気ブログ

着物アルバム

ページの先頭へ戻る