「菊地信子コレクション~世界の古裂で着物を遊ぶ」



星岡日本料理教室のあとに沼袋のシルクラブで開催されている「菊地信子コレクション~世界の古裂で着物を遊ぶ」に行ってきました。


紫苑さんのブログでもご案内いただいていたのですが、私にはまだ更紗がよくわかっていないと思ってしまっていく予定ではありませんでした。でも星岡と近いから帰りに一緒に行きませんかとカンカンさんに誘われていきましたら、やはり行ってよかったです。



行って思ったことは、これはもう更紗というジャンルでは収まり切れない美術品と分かりました。菊地さんが世界を旅行し見つけてきた染織品、古代布は、タペストリーとして見るだけでも遠くからでも目を引くのに、菊地さんはそれを着物に仕立てて着ていらしたというのですから、ずいぶんと前衛的だったのだな~と思いました。数年前にお亡くなりなったそうですが、生前お会いしたかったです。



紫苑さんも一度行ってから、もう一度ゆっくり見たいと、終わる直前に訪ねたようですが、本当に強烈な印象の残る展覧会でした。紫苑さんのブログはこちらです。



コレクションの撮影が許されていたので、写真だけでもお届けします。自分のブログでこんなにたくさんの写真をアップするのは初めてです。コレクションの撮影を許して下さったのは、この展覧会を企画したお孫さんの菊地江麗さんが、おばあさまのことをもっとたくさんの方に知っていただきたい、おばあさまが愛してやまない着物の世界を沢山の方にみていただきたいという思いがあったのだと推測しました。遠くで展覧会に来れなかった方にも届くように写真をアップすることにしました。(関係者の方、もし不都合等ありましたらご連絡ください。すばらしい展覧会を企画して下さりありがとうございました。)



シルクラブ(Silk (絹)とLaboratory (実験室)とを組み合わせた造語だそうです)は、1988年に山田屋呉服店の隣に建築された施設で、能舞台、地下の映像ルーム、茶室があり、国内外の染織品、美術品、工芸品などの会を企画し紹介しているそうです。



すてきな建物です。こちらが公式サイトです。
シルクラブのFacebookでも展覧会の様子が見れます。


kikuchi 2 genkan 2

玄関をあがったところから美しい帯が目に飛び込んできます。



kikuchi 1 genkan 1



kikuchi 3 genkan 3

笑顔がすてきな菊地信子さんです。


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茜色が美しいです。



kikuchi 5 aka 2



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右は江戸時代の花の文様の着物。左の帯は目を引きます。



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右は志村ふくみさんの紬。帯は江戸時代の四季の花文様。刺繍もきれいです。



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翡翠の帯留が美しいのでアップです。



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右は芹沢銈介さんの小川紙漉村文様1943年。帯は龍村平蔵の丸帯。濱田庄司の帯留。



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玄関で出迎えた菊地さんのお写真で菊地さんがお召しになっていたインドの丸紋更紗の着物。帯はインドネシアのジャワ更紗。半襟はターバン裂。



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インド更紗を切り貼りした着物にインド更紗の帯。



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こんな美しい烏の帯を見たことがありません。反対側も折りしわがあり、そちらが前帯のようにみえました。


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美しい着物と帯のコーディネートもすばらしいですが、全体の作品の展示レイアウトもすてきでした。


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洛中風景文様の打掛



kikuchi 15 bag

巾着籠も古裂を使ってすてきです。展示も衣桁を使ってしゃれたセンスです。



kikuchi 16 obijime

たくさんの菊地さんに選ばれた帯締



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上布もすてきでした。



kikuchi 22 obi kiiro 1



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愛用されていた羽織。羽裏はエルメス。



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この着物も印象的でした。



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この襦袢たちのあでやかなこと。


kikuchi 26 juban 2



kikuchi 27 with kankan

雪のため泣く泣く洋服で行きました。


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シルクラブご店主の西村花子さんの帯がすてきでした。蛇です。


kikkuchi 29 hanako obi 2

生き物がたくさん。美しい。



このあと、帰ろうと思ったらカンカンさんがもうひとつお部屋があるらしいわよと言うので、二人で探したら、別室に菊地さんが残したたくさんのご自身のお着物と帯があり、欲しい方に譲りたいとのこと。そこでカンカンさんも私もすてきな着物に出会ってしまいました。それについては次回に。カンカンさんのブログはこちらです。

コメント

No title

いや~、朝からPC開いてヨカッタです!
眼福記事、またまたありがとうございます。写真が大きくて大変見やすいです。
今の気持ちをなんと表現してよいのか・・・素晴らしすぎます!!
のめり込み過ぎて過呼吸になりそうでした(笑)実は私、「着物で遊ぶ」(青幻舎)という本を持っていまして、菊池さんのことは存じ上げておりました。しかし、こうやって実際に写真で拝見すると、圧巻。実際に見たら、もっと凄いことになっていたでしょうね。

菊地信子さん

sogno さん 朝から見ていただきありがとうございました。さすがsogno さん!菊地さんの本をお持ちで、菊地さんのことをご存知だったのですね。私は今回初めて知り、この自由さに圧倒されました。恵まれた環境にいらしたということもありますが、私の母と同じ年代の方が、着物が今より保守的だった時代に、ここまで美を追求なさって、これだけの作品を残されていることに感銘を受けました。写真はpcでよく見えましたか?スマホだと拡大できますが、pcだと小さいままでよく見えなくて不満です。画像も縮小しないと載せられないし、技術がまだイマイチですみません。

No title

菊池さんの事は染織関係者?の間では有名な方で、私も持っていた別冊太陽「アジア・アフリカの古布」でもコレクションの一部が紹介されていました。
テキスタイル関係の書籍は終活?の一環として大学の研究室に寄贈してしまい手元には無いのですが・・・
時々ちょっと勿体無かったかな〜と思いますが若い学生たちの役に立てばね

かってのコレクターの方たちの情熱と見識には脱帽です
それと自分の美意識に素直に従って選ぶ勇気
何かと他人の意見やブランドに惑わされてる現代人

若い時から結構自我を通してきたと思いつつ未だ未だだなと思います
そんなことまで考えさてくださったブログです

毎回色々と考えさせてくださる話題ありがとう

菊地信子さん

ゼペットおばさん コメントありがとうございます。そうですか。ゼペットおばさんもご存知だったのですね。私は着物を始めてまだ数年なので、見るもの見るものが新鮮です。会場にいらしたお孫さんはダンサーだそうでポップな衣装が素敵でしたが、おばあさまの作品をたくさんの方が見に来てくださってとても嬉しそうでした。素晴らしい企画でした。

更紗展

沢山の写真アップありがとうございます。
いつもながらの臨場感溢れるレポートもとてもわかりやすく楽しく拝見しました。
この更紗展、最終日にぜひ行こうと張り切っていたのですが、この寒さで朝からお湯が出ない事態に! その上早々に干してあった洗濯物が鳥〇〇による大量被害に🤣
他にも家を出られない事態続出で更紗展はあえなく断念しました😭
でも! あるばとろすさんのブログで行った気分になれました。 感謝感謝です❣️

No title

お写真たくさんありがとうございます。
泣く泣く諦めたので、こうして拝見できて嬉しいです♪
シルクラブ、ワタシはてっきり「シルク(絹)LOVE」かと思ってました(笑)
ラボラトリーなんですね〜 (^-^)

菊地信子さん

yukamさん コメントありがとうございます!大変でしたね。行けなく残念でしたが、写真をお届けできてよかったです。菊地さんの行動は着物の革新でもありますね。今の若い人が見たら大いに影響を受けると思いました。私も自由に着物を楽しもうと思います。

シルクラブ

香子さん コメントありがとうございます。会期が短いので都合がつかなかった方も多かったと思います。写真だけでもお届けできてよかったです。シルクラブ、素敵なところでしたよ。これからイベント等チェックしようと思います。

更紗 

素敵な お着物 帯がたくさん 
更紗 ほしいわー (´・ω・`) 
でも いろいろ あるんですね 
知らないことがたくさんですわ 
5枚目の 赤い着物 これも更紗なのね 
6枚目の帯や これは インパクトあるわ 
素敵な展覧会行けますね 
その情報網 良いですね (*^▽^*)   

菊地信子コレクション

コレクションの全体感がわかる力作ブログですね。インパクトがあってパワフルで圧倒されました。
昨日も急に西域から中央アジアの遊牧民が織った生活用品を見に行きましたが、確かに共通する美とエネルギーを感じました。
菊地さんのスタイルは着物の枠を超えているかもしれませんね。
これもあるばとろすさんが紫苑さんのブログを紹介していただいたから出会えました。
形見分けしてもらって、何かあやかれるといいですね。

No title

こんばんは♪
たくさんの着物や帯♡
素敵です~♡
楽しく写真を拝見させていただきました~♪
雪のせいで
着物でお出かけ出来なくて
残念でしたね。

菊地信子さん

木蓮さん コメントありがとうございます!いろいろありましたよー。え〜こんなエスニックな生地を着物に〜?て目から鱗でしたよ。菊地さんは本当に美しい布が大好きだったのだな〜と思いました。

菊地信子さん

カンカンさん コメントありがとうございます!カンカンさんが背中を押して下さったおかげで菊地さんの展覧会に行けました。カンカンさんも最近中央アジアづいていますね。そういう流れに今年はなっているのかも知れませんね。

菊地信子さん

桃ママさん コメントありがとうございます!綺麗な布たちでしたよ。菊地さんがそれぞれの布に出会った時の感動がまだその着物に残っている感じでした。おしゃれの極みですね。

ごめんなさい!

いつもブログに素敵なコメントをいただきながらお返事が遅れて・・・
我が家の壁にぶら下がってる布はアンティークのアフリカの泥染です
何十年も前にエスニックの布を研究してる友人が色々見せてくれたうち何とか手が出た(でも高かった)
草ビロードとか藍のローケツ染(アフリカにも素晴らしい藍染があります)とか本当に素敵でした
菊池さんの写真から思い出しました
そのうち布・糸談義したいですね

布の力

あるばとろすさま
たくさんの写真のup感謝です。
私は、展覧会には行けませんでしたが、
あるさまの写真により、まるでご一緒に見てまわっているようでした。
更紗収集にとどまらず、美しい布たちをご自身の身にまとうものにされていった菊地さんのセンスと生き方が、あるさまのブログ構成から伝わってきました。
布の持つ力と、それを引き出すことの出来る菊地さんがいらしたからこその宝物ですね。

感動を、一度咀嚼して、読み手に分かりやすく書かれていらっしゃるので、いつも私はあるさまと共に感動し、追体験をさせて頂いております。
今回も、ありがとうございました。

世界の布

ゼペットおばさん やはりそうでしたか!そこにその布があるだけで、存在感がある布ってすごいですね。布・糸談義なんて~!ゼペットおばさんが相手では教授に教えを乞う感じになりそうです!菊地さんの展覧会は、そうか~こういう布を自分で着物にしてもいいんだ~!という衝撃がありました。自分のおしゃれが広がりそうです。和裁も習い始めたし、妄想はふくらむばかりです!
ゼペットおばさんのそのアフリカの布はこちらです。
http://gtant.exblog.jp/26711241/
ペロちゃんのうしろの布です。

菊地信子さんの記憶

月うさぎさん コメントありがとうございます。写真がお役にたててうれしいです。展示品の撮影が許されることはほとんどないのですが、今回は菊地さんの作品がSNSで拡散して残ることも許して下さったのだと思います。若い人が見たらまたあたらしい発想につながっていくと思います。私も着物を着る前は着付けが大変そう、着ても正しくないと恥をかきそうという先入観に縛られていましたが、もっと自由に着物を楽しんでいいんだと思いました。(私は着付け教室は3回で卒業して、あとは我流です。)菊地さんの試みは未来の着物姿の一つの指針になると思います。

No title

いや~、素晴らしいお品をたくさん見せて頂いて
ありがとうございました。昔から更紗が大好きで
またまた熱に浮かされそうです。
しかも、これらのお品は裂ではなく、実際にお召になっていたものですから、更紗の力に負けず
着こなしておられた菊池さんの素晴らしさ!
以前雑誌で記事や写真を拝見しましたが、いつも何処でも 海外へもお着物で
ご主人もそれを望んでらしたとか、その写真を見て圧倒された時の気持ちを思い出しました。

菊地信子さん

phenix さん コメントありがとうございます!phenix さんも菊地さんをご存知でしたか。私は初めて知って、こういう着物の楽しみ方をしてらした方がいたと知り衝撃でした。しかも私の母の世代で。またいつか展示会があるといいですね。

よかった

あるばとろすさま
菊地さんの更紗展、お出かけになってよかったです。ゆっくり拝見なさったようで、見れば見るほど素晴らしさを感じます。もっとたくさんの人に見てもらいたいです。お孫さんのえれさんも、これからいろんな活動をなさるようです。微力ながら協力、加勢してください。

菊地信子さん

紫苑さん コメントありがとうございます!ご案内があった時、更紗展と聞いて、私には分からないかもと思ってしまって、臆してしまったんですよ。思い込みって怖いですね。ぎりぎりで行ってよかったです。更紗というジャンルを超えた、世界のテキスタイルをまとうという感じで衝撃的でした。私の母と同じ時代の方で亡くなったのも母と同じ年で縁を感じます。あの時代にこんなに自由に好きな布を着物にして着た菊地さんに、なんて勇気のあることとびっくりしました。本当に行って良かったです。それにしても紫苑さんの2014年の記事をお孫さんの江麗さんが2016に見つけてコメントを下さり、その紫苑さんの返信に江麗さんから今度展示会がありますとお返事があったのが2018年と長いインターバルがあってもしっかり繋がっていたことに感動を覚えます。紫苑さんのブログの力と紫苑さんの記事を見つけた江麗さんが素晴らしいと思います。今回の展示会は菊地さんのコレクションもすごいですが、美しい布を自分で見つけて着物にするという菊地さんの心意気が伝わってきて、着物の世界がまた一つ広がりました。私も行きたかったという皆様の声を多く聞きます。また展示会がある時は大々的にお知らせしたいです。
紫苑さんの2014年の記事とコメントはこちらです。
http://blog.goo.ne.jp/sionnann/e/61c9c86a345abd3dd792be8709d88410

No title

信子の孫の江麗です!
おばあちゃんのコレクション展示会に来て下さり、そしてブログにアップしていただきありがとうございます(^o^)
おばあちゃんの事はもちろん、江麗の事まで書いて下さり!!笑
今回、着物の展示会に関わるのも全体の展示レイアウトを考えて展示するのも初めてで、正直形になる前はすごく不安でした。。。
おばあちゃんのコレクションが良い物だけに、どうやったら素敵でかつただの着物の展示会にならない様なレイアウトになるかを考えました。
結果、初めてのわりには良く出来たかな!って自分で勝手に思ってます(^o^)笑
でもレイアウトの事も褒めて書いて下さってて、すごく嬉しいです(*≧▽≦)🎶
ありがとうございますm(_ _)m

紫苑さんと繫ってらっしゃるのですね。
そうそう、紫苑さんと長いインターバルのあるやり取り!!笑笑

今後ももっともっと菊地信子コレクションを広めて行きたいので、宜しくお願いします(﹡ˆoˆ﹡)

ありがとうございます

江麗さん お孫さんの江麗さんからこちらの記事にもコメントいただき、うれしく、驚いています。本当にすばらしい展示会で着物だけでなく、全体のレイアウトもすてきでしたよ。江麗さんはじめご家族が会場にいらして、お客様と歓談しているのもとてもよい雰囲気でした。生前のおばあ様をご存知の方にとっては何よりのことだったと思います。拙ブログの菊地信子さんの着物の形見分けの記事のコメントで、あらためて江麗さんに思いをつづっておりますので、そちらも見ていただければ幸いです。本当に衝撃の展示会でした。着物の世界で昭和にこの人あり!という感じです。そしてそのDNAは江麗さんに引き継がれていると思いました。これからももっと菊地信子ワールドを着物の世界に広めていただきたいと熱望しています。若い人にもすごいインパクトを与えると思います。応援しています。

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プロフィール

あるばとろす

Author:あるばとろす
60代の東京の主婦です。2015年に祖母の着物を受け継ぎ、時々着ています。外資系企業で秘書や通訳ガイドをしていました。現在フランス語を学習中です。30年以上のバードウォッチャーです。あるばとろすはアホウドリの英名、仏名です。コメント大歓迎です。コメント投稿欄のパスワードは後からご自分で削除する時に必要なもので、なんでもいいです。An English and French speaking Kimono lover who goes out often to watch wild birds. Your comments are welcome if you like my photos!

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