縁の下の力持ち


昨年紺屋めぐりで知った染色補正の彩徳さんに姑の晴れ着(姑が結婚式で着ていた椿の着物)の仕立て直しの打ち合わせに行きました。彩徳さんは玄人衆からの急ぎの直しがいっぱい来ているので、私のは急ぎませんと言ってあります。なにせ60年も箪笥にしまわれていたのですから、今更急がないのです~。



着物を洗い張りしたら、黒い葉っぱから真っ黒な色が出て、全体の色がトーンダウンしてしまった!とのことでした。私は、それは幸いで、この派手な柄を果たして私が着れるか心配していたので、それはかえってよかったと申し上げたら、ホッとしてらっしゃいました。



羽裏もだいぶ傷んでいたので、新しいものを選びました。20枚くらい見せてくださいましたが、こちらが気に入りました。



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芙蓉の小紋は裄だしをお願いし、袖が中振袖だったので切って、紅絹もとってもらうことにしました。


前回、彩徳さんに伺ったときの記事はこちらです。



着物について雑談をしていたら、いい生地とはどんなものか見せてくださいました。



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よい生地は白生地で分かるそうです。



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糸が細く織が蜜で染めると色が冴えるとのこと。



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こちらは草木染です。下に白生地と他の染織方法で染めた時のサンプルも貼ってあります。
日本の絹は糸が細く、長く、強いそうです。海外の蚕とちがうとおっしゃっていました。



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これは金色の部分が天蚕で織ってあります。この色は他の色に染まらないそうです。



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こちらはゼンマイ紬ですが、私の持っているゼンマイ紬はゼンマイがずっと少ないです。これにはびっくりしました。



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これは牛首紬です。釘をひっかけても釘の方が抜けると言われていますが、手触りが全然違いました。



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これは群馬県安中市で作ったブランド品「世紀21」の生地の胴裏です。一般の正絹の胴裏とこうも違うものかと驚くくらい、しなやかさ、光沢、重量感がちがいました。いいものを触れてうれしかったです。



職人気質の彩徳さんですが、お会いするといろいろためになるお話が伺えて楽しいです。



先日、吉祥寺の中沢和裁で直していただいた絞りですが、すぎおばあさんが細めの方だったので、裄出し(64から66)だけでなく、身幅出しもしていただきました。丈も77㎝からぎりぎりのばして81㎝にしていただきました。今は長羽織が流行っていますが、これはこれで着ていこうとおもいます。まだ他にいくつもあります。



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裄を伸ばし、身八ツ口の下に生地を足してくれています。



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裏からだとよくわかります。



すばらしいお仕事です。 彩徳さんも中沢和裁さんも、このような縁の下の力持ちに着物を着る人は支えられているのだなとおもいました。

PS 中沢和裁さんのHPの「着物の流れ」というエッセイが面白いです。花柳界の折目正しさ

コメント

あるばとろすさん、こんばんは!
今日はナイショさんじゃないです(笑)。でこぴかです。

彩徳さんのところに行かれたのですね!
先生は惜しげもなく色々教えて、見せて、触らせて下さいますよね!うちは今年、息子の七五三があるのですが、思いきって彩徳さんのところで仕立てる予定でいるんですよ~。

それにしても椿のお着物、とっても素敵ですね……お写真を拝見させていただき、ため息が出てしまいました~。

選ばれた羽裏も粋でとってもかっこいいっ‼️

あるばとろすさんのお着物姿も毎回かっこいいです❗
私も最近ロングヘアーからショートボブにイメチェンしたところですが、最終的にはあるばとろすさんの様なショートヘアーで粋にお着物が着れるようになりたいんですよ💕

これからもブログ、楽しみにしています❗

あっ、過去ログで一つだけスピリチュアルのお話がありましたが、私もスピリチュアルな話は大好きです✨あるばとろすさんの記事に紹介されていた「すべては宇宙の采配」も読みました~。

彩徳さん

でこぴかさん 公開コメントありがとうございます。4歳の男の子のママで忙しいのに、着物を着ていることに拍手です!彩徳さんで仕立てるのですか?きっといいものができますね。フランス語も始められたそうで、張り合いがあります。フランス語記事もアップしますね。木村さんの本も読まれたのですね。本当に不思議な世界ですよね。よくわからないけど、興味深く読みました。でこぴかさんは、お母様と叔母様、お祖母様の着物を直して着てらっしゃるのですよね。いろいろ気づいたこと教えてくださいね。私はまだ知らないことだらけです。

No title

あの絞りも お直ししていたのね 
なっるほど 身八ツ口に 足していたのね 

私の龍郷大島も 不思議ちゃん2号のもので 
着丈が足りなくて 違う生地を おなかの帯で隠れる部分に足して お端おりを 出してますわ
お直しに お金がかかりましたわ 
ふう ・・・・

でも 継いでいけるものがあるっていいですよネ 

あの1枚目の 素敵な着物 羽織にでしたね 
愉しみですね ~  

再生

昔の着物は素晴らしい物が沢山あるのですが洗い張りして仕立て直しすると結構なお値段になるのでそのまま放置もしくは処分なんて事になってしまうんですよね、残念でしかたありません😢
あるばとろすさんのお祖母様はきっととても喜んでいると思います、お着物仕立て上がるのが楽しみですね😊
私も洗い張りした母の着物が沢山あります、早く縫わなくては‼️

彩徳さん

いろいろ教えてもらえて良かったですね。
私も今度紺屋めぐりでチャンスがあればお訪ねしたいところです。
お仕立てのみもされるのですね。

私の一番のお気に入りは牛首紬ですが、
肩にかけたときに感じた暖かさに包まれた
やすらぎに手放せなくなりました。
釘の表現がよくわからないのですが、強いと
いうことでしょうか?

椿の羽織楽しみですね。
絞りの羽織の方もお直ししてこのくらいの長さ
とてもいいです。私は長すぎる羽織はあまり好きでないので。
コート代わりというのだったらいいですけれど。


私も母が良く着ていた小紋をお直ししたいのですが、
一度呉服屋さんに相談したときは止めたらといわれて
そのままにしています。
その時はサイズ直しで済むかと思ったら、八掛が
かびているようで八掛も取り替えになるのかなと
そんな感じでした。
他人には大したものではなく思えても自分にとっては
何か思い出がたくさんあります。

お直し

木蓮さん コメントありがとうございます。お母様の龍郷大島を直されたのですね。いいものを引き継ぐのはいいけれど、直し代がね~。悩みどころです。

直し

梨Rinさん コメントありがとうございます。洗い張りと仕立て直しがもっと安価になったら、着物は普及するかもしれませんね。ただミシンだと生地を傷めるし、手縫いで人件費を考えると、庭師を入れるのと同じように、妥当な金額かもとも思います。中沢和裁は仕立ての技術で自立しようとする女性が来ています。熱意があります。私も簡単な直しができるよう、ぼちぼちと始めています。奮闘記をまたアップしますね~。

直し

カンカンさん コメントありがとうございます。牛首紬の生地は強いという印象でした。厚みもあり張りもあります。着ると暖かいのですね。私はまだ持っていません。今回祖母の古い着物や洗い張りされた生地をたくさん見て、手に取ってみると、やはり古い着物はだいぶ弱くなっています。仕立て直しに耐えるか否かは着物によって違うのかもしれません。椿の着物と芙蓉の着物はぜひ着たいと思ったので、彩徳さんにお願いすることにしました。お母様の着物が仕立て直しに耐えられるかは呉服屋さんと悉皆屋さんでは意見がちがうかもしれません。カンカンさんがその着物をどうしても着たいか否かも鍵になりますね。

お直し

作り直しは着たいという思いとコストがどれだけかけられるか、そして最低クリアが布の耐久性ですね。
私も目の前で池田さんが着物を裂いたので驚き、あきらめたことがありました。
個人の保管は湿度などでへたってしまっている場合も多いとか・・ そういう点でリサイクルの着物も強さについては要注意です。

アンティーク

カンカンさん 菊地さんの絣の着物もかなり弱っていて太目の私が着たらパリっと割けるかもしれません!でも着たいんですよね。着物の魔力です~。

No title

こんにちは♪
洗い張りした椿柄、
仕立て上がるのが楽しみですね♪
羽裏もステキです。
良い生地もたくさん見せて頂いて
お勉強になりますね♪
お直しした長羽織も
あるばとろすさんにお似合いで
素敵です~♡

アンティーク

桃ママさん コメントありがとうございます。60年前の着物が羽織れるようになりそうでうれしいです。時代はめぐり、着物は残る。着物にまつわるいろいろなシーンが着物を着るようになって初めて意味があることに気づきました。着物を着るようになってよかったです。

No title

あるばとろすさん、こんにちは☆

いやいや、本当に「良い物」を見る事って大切ですよね~。 最近になってちょっとだけ分かる様になりました。
あるばとろすさん見たいに「本物」を見ている方は目が肥えるから上っ面良い着物とかみると残念に思えてしまうのではないですか~?

私も着物好きとして「良いモノ」を見定められる上級の着物好きに成りたいワー♪

見るほどに

あるばとろすさま
着物のお手入れや仕立て直しには、それなりの金額がかかります。
それゆえに、私は躊躇してしまい、リサイクルを買う方を選んでしました。
しかし、受け継いだ着物や帯には、思いがこもっていることも、重々分かってはいました。
そして、昔の生地、仕事の素晴らしさを着ていこうと思いなおしました。
彩徳さんをご紹介くださり、ありがとうございます。ホームページも見てみました。信頼できるお店ですね。
これからの着物計画の力強い助けとなると思います。
縁の下というより、私の場合は、上から引っ張り上げてもらえそうです。

白生地のご説明も、参考になりました。
母から受け継いだ着物に、白生地に天蚕を織り込んだ紬があります。本来はそこに色をかけるのでしょうが、母は、わざと白生地のまま仕立てました。ところどころの天蚕の色が良い味を出していると思います。粋な感じの着物です。
私も、大切に着ていこうと思いました。

良いもの

Rinzuさん ご訪問ありがとうございます。いえいえ私なぞまだ何もわかっていません。訪問着をたくさん見ているRinzuさんこそよくわかっていると思いますよ。また素敵な着姿見せてくださいね。

彩徳さん

月うさぎさん コメントありがとうございます。この道一筋の彩徳さんのお話はいつも興味深いです。本物がどこがちがうか教えていただき、触らせていただけるところは少ないです。しみやカビで傷んだ着物を丁寧に再生してらっしゃいます。どうしても無理な時もちゃんと説明してくださいます。天蚕のお着物をお持ちなのですね。金色が白地に映えて美しいです。彩徳さんは夜中に仕事をしていますので、ご連絡は午後2時過ぎがいいですよ。

No title

織りの着物が殆どになってしまったので白生地を染めることはなくなってしまいました
叔母が呉服屋だったので着物の染変えをしてもらった事がありましたがその時叔母が「染め替えなどは生地が負担がかかるのでそれだけの価値があるか考えてからにしなさい」と言われました
古い着物はどこが弱ってるか見極めないといけないようですね

牛首紬は一枚持っていますが以前の牛首は最初はゴワゴワ?して体に馴染むまで結構かかったとのことでしたが最近は以前ほどほど硬い糸ではないようです八掛にも表地と同じ柄を染めてもらってお気に入りなのですが最近とんと着る機会がなく残念

着物のお直し等…

でこぴかです。あるばとろすさん、コメントありがとうございました‼️

そうなんです、処分されそうになっていた祖母、叔母、母の着物を私が着ることに決め、一部彩徳さんで洗い張りやお直し等をしていただいています。

確かに洗い張りをして貰うのも、八掛を替えたりするのも気楽にはお願いできない金額になってしまい悩むところですよね。

私も見積りを見て絶句してしまいましたが、同じランク(という言い方は美しくないですが…)の着物を自分で1から買えるかと言えば、絶対無理なので、お直し等の金額で買えたと思えば……と言う考え方で自分を説得しています(笑)。それにしても気軽にお願いできる金額ではないですよね…

私もまだわからないことばかりです。こちらこそ宜しくお願い致します❗

私が着物を着ると、下手くそでも凄く母が喜んでいます。祖母は亡くなりましたが、天国で喜んでる……と言ったりして、こういう形の親孝行もあるんだなぁ~と感じています。出来ることなら祖母にも見せてあげられれば良かったのですが❗

4才の息子はなぜか着物が大好きで、夏にも浴衣を着せてあげると「おかあさんと一緒っ❗」と大喜びでした。冬にも着物が着たいと言い出して、持ってなかったので冬は着れないよ、と言うと浴衣を着る❗と言い出したので、なんとかネットで男の子用のカジュアル着物(木綿)を見つけて年末年始に着せてあげました。

私が着付けをしてるところを見るのも好きみたいで、「帯のここは、もう少しこうやるといいよ」とアドバイス(テキトーですが)してくれたりします。私の着物にとても協力的なので、チャレンジすることが出来ています。幼稚園のお迎えにも着物で着て欲しいそうです…。

フランス語は、お勉強と言ってもNHKのフランス語講座を見てるだけなんですけど(笑)。何年か前に知花くららさんがナビゲーターでやっていたフランス語講座が大好きで、録画して撮っていたものを飽きずに何度も何度も見ています。

あるばとろすさんのフランス語記事は、私には難しいのですが、相撲についてのフランス語があったりして、あるばとろすさんは相撲が好きだったりするのかしら?と思ったりしました。なぜなら私はお相撲も大好きだからです(笑)

着物

ゼペットおばさん コメントありがとうございます。叔母様が呉服屋さんだったのですね。うらやましいです。私はこれまで着物とはほとんど縁がありませんでした。牛首紬いつか箪笥から出して着てあげて下さい。持っていていいな~。

お直し

でこぴかさん そうでしたか。詳しいお話ありがとうございます。彩徳さんのお直しはきちんとしているので結構かかりますが、椿の着物と芙蓉の着物は、特別な着物だったので一流の悉皆屋さんにお願いしたいと思い、お願いすることにしました。呉服屋さんを通したらもっとかかると思っています。なんでも「直す」のは費用がかかりますね~。着物を着てお母様が喜ぶっていいですね。それに4歳の坊やが着物が好きって、なんていい話でしょう!家族の中に着物の理解者がいるって、すごいことです。知花さんは大学生の時にフランスに9か月留学していたとか。才色兼備ですばらしいですね。残念ながら私はあまり相撲を知りません!質問等ありましたら、内緒コメントでアドレスを教えていただければ、お返事いたしますよ。どうぞよろしくお願いします。

No title

お似合いそうな組み合わせ!
出来上がりたのしみですね!
私も欲しいです。

羽織

奈美枝さん コメントありがとうございます。この椿の柄はグラフィックデザインみたいですね。着物だと若い人しか着れないと思い、羽織にすることにしました。

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プロフィール

あるばとろす

Author:あるばとろす
60代の東京の主婦です。2015年に祖母の着物を受け継ぎ、時々着ています。外資系企業で秘書や通訳ガイドをしていました。現在フランス語を学習中です。30年以上のバードウォッチャーです。あるばとろすはアホウドリの英名、仏名です。コメント大歓迎です。コメント投稿欄のパスワードは後からご自分で削除する時に必要なもので、なんでもいいです。An English and French speaking Kimono lover who goes out often to watch wild birds. Your comments are welcome if you like my photos!

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