横山大観展へ


今年は、横山大観の生誕150年で、没後60年にもあたるということで、山種美術館で同館の大観コレクション全点が一挙公開されています。星岡のあとに一人で行ってきました。(着物割引もありましたよ。)



taikan poster



山種美術館は日本画のすばらしいコレクションで有名ですが、創立者の山﨑種二はそれまで懇意にしていた大観から「世の中のためになることをやったらどうか」という言葉を受けて美術館を創立したそうです。知りませんでした。



大観は、明治、大正、昭和にわたって活躍を続けた画家ですが、展示方法がとてもよかったです。大観の時代の流れにそって、作品の脇に「大観の言葉」が紹介されていていて、大観の絵に向かう気持ちなどを理解しながら作品を見ることができます。



尊敬していた岡倉天心が東京美術学校騒動で学校を追われると、先生を守る!と茨城県五浦(いづら)に居を移し(都落ちと言われたそうです)、下村観山、菱田春草、木村武山とともに天心を支えます。熱血漢です。



taikan sosui



明治期の大作、中国旅行の体験を基に描いた水墨画巻「燕山の巻」、「楚水の巻」がよかった。



天心没後は、伝統的な手法をベースに、線を使わずに描く朦朧体や西洋的な遠近法など取り入れ、常に新しい日本画を目指しました。



taikan take



琳派などで屏風に金箔を使うのは知っていましたが、絹地の裏側から金箔を貼り付けることで、画面がほのかに光り、やわらかい色になる「裏箔」という技法は知りませんでした。その技法で描かれた「竹」です。遠近感もあります。



taikan fukuro



大観は動物が好きだったそうで、「木兎」(みみずく)や「叭呵鳥」(はっかちょう)がかわいかったです。



taikan fuji



昭和期は、文化勲章受章、帝国芸術院会員になるなど、日本を代表する画家としての地位築き、富士山や桜などのモチーフを多く描きました。「富士を描くということは、富士にうつる自分の心を描くことだ」という言葉を残しています。どの富士も見ていてすがすがしい気持ちになります。



taikan sakura



taikan papas



帰りによったパパスカフェ広尾店です。雰囲気のよいカフェでした。



一部、ニコニコニュース掲載の写真を使わせていただきました。


コメント

大観展

ご一緒できず残念でした。今度講談社野間記念館と合わせて一日がかりで行ってみようかと計画しています。
予備学習ができました。私は今まで横山大観に興味がなく、お正月に行った記念館で一気にファンになりました。
水墨画がすてきです。裏から金を貼ってそこはかとなく輝いていたり・・
楽しみです。
まず今日は仕事が終わって半日コースで近代美術館の熊谷守一展に行ってみたいと思っています。
大観は日本趣味の娘も好きそうなので休みに一緒にと。

大観展

カンカンさん コメントありがとうございます。私もこれまで大観は距離があるというか、遠い存在でしたが、今回は人間味が伝わってきました。キュレーターの方たちの努力もあるかと思います。

知っているようで

あるばとろすさま
大観は、知っているようでよくわかっていません。絵はよく見かけますが、今一歩踏み込まずに、上滑りの状態で、知っているような気持ちになっていた画家です。
絵に、大観の言葉が添えられた展示は、観る側と描いた側との疎通が生まれるような感じですね。
生誕150年の今年は、大観をもっと知る良い機会なので、絵画と描いた思いを知ることができたならば良いなぁ、と思っています。

大観

月うさぎさん コメントありがとうございます。今回の展覧会で大観に親しみを感じました。人間性が伝わると作品もまた違って見えるように思います。

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プロフィール

あるばとろす

Author:あるばとろす
60代の東京の主婦です。2015年に祖母の着物を受け継ぎ、時々着ています。外資系企業で秘書や通訳ガイドをしていました。現在フランス語を学習中です。30年以上のバードウォッチャーです。あるばとろすはアホウドリの英名、仏名です。コメント大歓迎です。コメント投稿欄のパスワードは後からご自分で削除する時に必要なもので、なんでもいいです。An English and French speaking Kimono lover who goes out often to watch wild birds. Your comments are welcome if you like my photos!

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