絹の着物を縫う


和裁のことを考えて時間が過ぎる過ぎる~。



綿の単衣がなんとかできたので(いい気になって)、今度は絹!と探しに行ってきました。



tujiwa logo



浅草橋・馬喰町にある着物問屋の辻和さんです。ここは問屋さんですが、会員になれば個人でも買うことができます。ここのよい処は、店員さんに「しばらくほっといていいです」というと、自由にお店の中をめぐって、座り込んで反物を心ゆくまで眺められることです。「お似合いですよ~」とおだてられて買わされることもありません。もちろん相談したいときは、近くにいる店員さんに聞くといろいろアドバイスしてくれます。反物は開かないとどんな柄か分からないので、ゆっくり時間を取って、ラフな格好で行くのがおすすめです。



2018 4 tsujiwa



これらの反物を自分が縫えるかもしれない!と妄想がどんどんふくらみます!




前にここで紬を1万以下で買った覚えがあったので、掘り出し物はないかと物色しました。行った時もセール期間中でしたが、今回はさすがに1万以下はありませんでした。



探しに探して求めたのが以下のちりめんです。最初は紬が縫いやすいだろうなと思って紬を探したのですが、紬は3万越えでした。



2018 4 chirimen



桜や梅や花々がたくさんあるちりめんと



2018 8 tatewaku 2



こまかい立涌模様の江戸小紋です。遠くからは黒かグレーにしか見えないとおもいます。



両方とも12800円でした。



辻和さんは、セール期間中だと掘り出し物があるし、ここで仕立てても手縫い、ミシン縫いといろいろ安くするオプションもあり、呉服屋さんで買うよりだいぶお得感があり、おすすめですよ。



しめしめと思い、これを持って和裁所に行くぞ!と意気込みましたが、ふと待てよ、確か反物は仕立てる前に何か工程があったはずと思い出しました。



湯のしです。紬の場合は湯通しが必要です。(糊を落とすため)



それでうろ覚えで、最近NHKのお昼の番組で「新宿の落合地区が染の街だというのを知っていますか?」という番組で(カンカンさんも特別出演していました!)確か湯のしの工房の取材があったな~と思い出し、辻和さんの帰り道に寄ってみました。西武新宿線の下落合の駅から3分です。



2018 4 yunoshi door



吉澤湯のし加工所さんです。恐る恐る入っていきましたが、職人風の方がお一人椅子で待ってらっしゃいました。



するとご主人の吉澤さんが出てこられて、「和裁を習い始めているのですが、反物を買ってきたので湯のしをお願いしたいのですが~」と尋ねたところ、「ああ、いいですよ。今一人待っていますが、待ってますか?」とおっしゃいます。「どれくらい待つのですか?」と伺ったところ15分くらいと言うので、びっくりして、「待ちます!」とお返事しました。



玄関が狭かったので外でしばらく時間をつぶして再び入ったら、「作業見て行きますか?」とやさしいご提案をしてくださいました。「もちろん見たいです!」と返事をして見せていただきました。



2018 4 yunoshi yoshizawa



イケメンの吉澤さんです。



まず私の持ってきた2反の反物をミシンでザクザクとつなげます。



2018 4 yunoshi machine



つなげた一枚の布地を大きな機械に巻き込みます。



2018 4 yunoshi roller 1



ぐぃんぐぃんと布が上がっていきます。



2018 4 yunoshi roller 2



先の方で蒸気が立ち上っていて布地にかかり、それが下のローラーでのされていきます。



生地の布目を揃える作業だそうです。和裁の達人はご自分でスチームアイロンをかけることで整えられるようですが、私の場合はまずプロの作業を体験したいと思いました。(自宅での地のしの作業はやはりした方がよいようです。)



この工程を2回してくださいました。



料金がなんと1反500円!2反で1000円です。早いし、安いし、びっくりしました。紬などの湯通しの場合は水にぬらして乾かす作業があるので時間ももっとかかるでしょうし、料金も3000円くらいするそうです。



吉澤さんのお母様も和裁をなさっていたそうで、吉澤さんの着物への愛情が半端ないです。着物関係で相談事がある時のアドバイザーになってくれそうだなと思いました。



準備が整ったので来週和裁所に行って、仕立てにとりかかろうと思います。(技術は伴っていないのに、あきらかに無謀です。)今、和裁のテキストとして村林益子先生の本を読んでいますが、この本がまたすばらしいです。執筆に7年かけたそうです。このままでは日本の着物文化が廃れてしまう!というせっぱつまった危機感で書いたそうです。その本についてはまたブログでお伝えいたしますね。



近況報告でした~!つたないレポートお許し下さい!

コメント

No title

つたないどころか、素晴らしいレポですよ。
まず、湯のしをしてくれるところがあることにビックリ!!
しかも、お安いですね~。そして私は皆さま、反物はどこでお買いになるのかな?って思っていました。色々参考になりました。ありがとうございます♡
小さな立涌模様、あるばとろすさんにお似合いになるような気がします。
楽しみにしていますね。

No title

素人でも入れるこういう問屋さんは
教材用を買うのにもってこいですよね。
背伏や居敷当てはどうされましたか?
無くても大丈夫ですが町の手芸屋さんより
安いですよ〜@背伏リボン

そして湯のし!
安いですねえ、お店で頼む半分です。
2反以上なら交通費掛けても安くなりますね (^-^)b

あるばとろすさんの情熱に触発されてワタシもやる気だしまして
昨日胴抜き仕立て上げました (^-^;;

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すごいっ✴️

あるばとろすさんの行動力は本当にスゴいですね✨

そして引寄せ力にもビックリ……あるばとろすさんの日々はブログで読ませて頂いている私にいっぱい刺激を与えてくれるし、何だかこちらまでパワーアップした気持ちになるので、とても大好きです😆💕

野鳥さんをじっくり観察することなんて今まではなかったのですが、あるばとろすさんがブログであげてくださるお写真がとってもかわいくって、子供と公園で遊ぶ時など、鳥さんにフォーカスする楽しみも出来ました🎉

湯のしの工程や大きな機械、興味深いですね‼️職人さん、お若いですし、ほんとイケメンです😁貴重な情報をいつもありがとうございます‼️和裁の本の紹介も楽しみにしています🎵

ちなみに、この木曜日に久々に彩徳さんの所に行ってきまーす😊

問屋さん

sognoさん コメントありがとうございます。このお店は品ぞろえも多いので決算期などは処分品としていいものがあるかもです。産地から職人さんが来ていることもあり、いろいろお話も聞けて楽しいです。

仕立て

香子さん コメントありがとうございます。居敷当ては一緒に買いました。背伏は祖母のがあるのでそれを使えたらと思っています。それにしても自分でも無謀だな~とつくづく思います。どうなることやらと不安倍増です。地球温暖化で温かい日が多いのでこれから胴抜き仕立てが増えるかもですね。香子さんの存在も励みになっています!

メール

08:54さん コメントありがとうございます!ありゃ、メールいただいていましたか?探しましたが、最近のメールはみつかりませんでした。お手数ですが再送かここの内緒コメでも送っていただけますか。パソコンからだと届かないことがあります。スマホや携帯だったら大丈夫です。いつもお訪ねありがとうございます。

身近な自然

でこぴかさん コメントありがとうございます。拙ブログが何かの刺激になればなによりです。着物の仕立ても、こんな不器用なものでもトライできるのだと伝わればうれしいです。野鳥は8倍くらいの軽い双眼鏡をカバンに入れておくと、ずっと大きく見えて、楽しさがぜんぜん違います。鳥だけでなく本当は動物も見たいんですよ。自然の生き物が大好きです。ご興味をもっていただいてうれしいです。
彩徳さんによろしくお伝えくださいね。

No title

おやおや金曜日に大学時代の友人達と中居の器ギャラリーTryに行って来ました(オーナーも同窓生)

彼女のお父様は宇野千代さんの着物の染めをなさってた方なんですよ
全員テキスタイルの出身なのですが染めを続けてるのが一人(風呂敷を買っていただいた)で後はバラバラのものを製作

縮緬は大きいものは縫った事(人形の着物程度)ないのですがコテ掛けが難しそうで
あるばとろすさんならパワーと実行力で進められでしょうね

着物

ゼペットおばさん コメントありがとうございます。中井にいらしていたのですね~。きっと個性的なお友達なのでしょうね。なにしろクリエイターという方たちを尊敬します!私は、まだ技術が伴わないのに、絹の布地を買ってくるなんて、知らないというのは恐ろしいものです。くれぐれも丁寧にひと針ずつ仕立ててみようと思います。tryには今度カンカンさんとおじゃましようと思います。

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素敵な立涌

こんにちは。
あるばとろす様の和裁レポート、
楽しみに読ませていただいてます。

立涌の江戸小紋、いいですね~!
湯のしの過程は初めて知りました。

私も和裁を始めてみたくなった…💧

積極的!!

凄いですね。
湯のししてもらいに自分で行くなんて。
私だったら呉服屋さんに頼んで終わりです。
まあ、自分で縫われるほどですから積極性が違いますね。
それにしても東京、着物関係のお店やイベントが多い。羨ましいです。
出来上がり、今から楽しみですね。

探求心

あるばとろすさま
素晴らしい探求心と行動力で、どんどん前に進まれていらっしゃる姿勢に、脱帽と拍手です。絹ものの出来上がりが楽しみです。
湯のしは、持ち込みでその場でやって頂けるのですね。お値段のリーズナブルなことにもびっくりです!
あるさま、これからも色々と教えてくださいませ。私の心の世界もずいぶんと広がりました。

メール

13:47さん メールが届いてよかったです。今後ともよろしくお願いします!

湯のし屋さん

良く思い出されましたね。
あの番組は結構よくできていました。
レポーターの若い女性がすべて企画したようです。
この前のTRYお友達が来るからと延期になったのはゼペットおばさんたちだったのですね。
まっすぐ進むあるばとろすさんに驚くばかりです。あるばとろすさんらしい選択の反物ですね。

ブログ

すずよしさん コメントありがとうございます!私の不注意で台北旅行の記事をそのままブックマークしてしまい、何度お訪ねてもおなじ記事だな~、更新がないな~と勘違いしていました!e-260あわてて2か月分拝読いたしました!すずよしさんのお着物と帯、いつもしゃれていてステキですね~!すごく参考になります。映画のお話、政治のお話、ふむふむと共感大でした。今、なんとフランスのエクサンプロバンスにいらっしゃるのですね~!セザンヌの出身地。う、うらやましい。私の友人がサンラファエルにいます。いつか近いうちに南仏に行きたいと思っています。フランスの風をありがとうございます。

きもの

みどりさん コメントありがとうございます。吉澤さんが初対面なのに、とても親しみやすくてよかったです。工房の方や職人さんって、どうしてもこちらが緊張しますが、そういうところが全然ない方でした。大阪にもきっとすてきな着物びとがいらっしゃると思いますよ。もっと気さくに着物のおしゃべりができる場所ができるといいですね。

知らないことがたくさん

月うさぎさん コメントありがとうございます。お花もお茶も着付けもだったかな?造詣が深い月ウサギさんに褒められると元気が湧きます。こちらこそいろいろ教えてください。私は知らないことだらけです!

湯のし屋さん

カンカンさん コメントありがとうございます。前から湯のし屋さんには行きたいと思っていたのです。湯のしをしないと裁断にかかれないと思い、慌てて行きました。とっても優しくてすてきな方でしたよ。

No title

こんばんは♪

とってもわかりやすいレポート
ありがとうございます♪
湯のしって
このようにするのですね。
後は
着物を仕立てるだけですね~
楽しみにしてます♡

あとは

桃ママさ~ん コメントありがとうございます。はい、あとは仕立てるだけです!e-454でもそれが大変!でも楽しみです!

No title

あれよあれよ と言う間に湯のし屋さんまで登場、
あるばとろすさんの行動力と探求心にただただ
拍手!お着物の出来上がりが楽しみです。
個人でも入れる問屋さんや、湯のし工房があることも初めてしりました。
職人さんというのは、あるばとろすさんのように
真摯な気持ちで懐に飛び込めば、優しく親切に教え対応してくださるのでしょうね~
藍色の縮緬、私もこんなお着物ほしいな

職人さん

phenixさん コメントありがとうございます。そうですね、懐に飛び込むと、職人さんは、皆さん親切にしてくださいます。また紺色を買ってしまいました。もっと白に大柄とかカラフルな生地とか探したのですが、なかなかいい柄がなくて、いつもの紺系、黒系になってしまいました。phenixさんの長崎の着物やお茶の記事、いつも楽しみにしています。「花月」の写真すてきですね~。雨の風情がまたすばらしいです。春雨祭りのぶらぶら節、なんだか別世界にいるようです。

No title

こんばんは♪
湯のしという言葉は知っていましたが
こうなるんですね 
安い 早いですね 
いいところ見つかましたね 
和裁 楽しそう (*^▽^*)  

湯のし屋さん

和裁もされたいらっしゃるのですね。
湯のし屋さんレポートありがとうございます。
私も自作帯を落合の中村湯のし屋さんにお願いしました。落合ってなんだかいい雰囲気の街ですよね。

きもの

A's weaving様 コメントありがとうございます。織っていただいたショールは冬に大活躍しましたよ。おしゃれで温かくてよかったです。針なんて持ったことがないものがなんと和裁に手を出しました。きものの魅力がそれだけ強いということですね~!

湯のし

木蓮さん コメントありがとうございます。私も湯のしは名前だけは知っていましたが、こういうことかと今回初めて知りました。新宿の職人は皆さん親切でいろいろ教えてくださいますよ。

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プロフィール

あるばとろす

Author:あるばとろす
60代の東京の主婦です。2015年に祖母の着物を受け継ぎ、時々着ています。外資系企業で秘書や通訳ガイドをしていました。現在フランス語を学習中です。30年以上のバードウォッチャーです。あるばとろすはアホウドリの英名、仏名です。コメント大歓迎です。コメント投稿欄のパスワードは後からご自分で削除する時に必要なもので、なんでもいいです。An English and French speaking Kimono lover who goes out often to watch wild birds. Your comments are welcome if you like my photos!

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