ちりめん(立涌)の単衣-袖


木綿の単衣を2枚縫って、たくさん失敗して、いろいろ考えを改めました。



まず、あらためたのは、短針を使うことと、ぐし縫いとくけの練習をすることです。



先生から運針の練習用の布をいただきました。背縫いリボンと同じ長さですがすこし幅がせまく、綿です。これを最低一日一回ぐし縫いの練習をしてくださいとのことです。一寸(4cm)に6~8目が目安なので線で印をつけています。くけの練習はポリの風呂敷を三つ折りにし、練習してくださいとおっしゃっていました。



2018 5 unshin



ぐし縫いもくけも指ぬきに針をあてる感覚をつかむことが大事です。それには練習しかありません。(ようやく観念しました~



木綿を縫って気になっていたのが縫い始めの玉止めの処理でした。先生に伺ったところ、まず玉止めをつくり、反対側から一目縫いますが、少し縫い目の線より上で縫い目の線から出ないようにします。そこから普通に縫うと玉止めがぷらぷらすることもなく落ち着きます。



2018 3 tamadome



先生が再三おっしゃっていた、糸こきが大事だいう意味がやっとわかりました。木綿の単衣を縫い上げた時に、出来上がり身丈が予定より数センチも短かったのです。糸こきをしたつもりでいても、糸がつれて縫い詰まりが起きていたということです。



今度はそれが起きては困るので、一目一目丁寧に縫うようにしています。



糸こきをした後に、縫った部分の運針が糸のゆとりを持つように数センチごとに針の頭で糸を浮かせて調整しています。あまり緩めすぎると糸が笑うというそうですが、つれるよりはよいようです。



少し糸が浮いたようになっているのが分かるでしょうか?縫ったところを指で触ると布ではなく糸が触ります。



2018 5 gushinui



ぐし縫いで袖の印付けしたところを縫いました。丸みのところは一旦直角に縫って、丸み形をあてて印をつけ細かく縫いました。丸みのところの外側にもう一本ぐし縫いをして、形をあてながらきゅーっとひっぱると、袖の丸みができます。



2018 5 sode marumi



袖口をくけました。振りの下の部分もくけます。



2018 5 sode ura



ひっくりかえすとちりめんは特にぷくっとふくらんでしまうので、しつけをかけて、コテで押さえます。



2018 5 shituke



コテやアイロンですが、下に柔らかいものを敷いてするとよくかかるそうです。それ用にネルの生地を買ってきて使っています。アイロンを生地に直接あてるとよくないので、わら半紙を使います。紙は適度な湿度をもっているのでよいそうです。



2018 5 iron 1



2018 5 iron 2



アイロンをかけて落ち着くと、やっと袖らしくなりました。来週は見頃にかかります。



2018 5 sode omote



おまけ



糸が糸巻のあとが残っているとからむ原因になるので、引っ張ってピンピンと音を立てて伸ばしたりしますが



2018 5 ito



アイロンで伸ばすこともありのようです。目からうろこでした。



2018 5 ito iron




コメント

運針

私も着物を縫うにあたり真っ直ぐに運針で縫っていく難しさに何度も心が折れそうになりました😅
ちゃんと運針が出来ないから曲がってしまうのです、出来る事ならチャコで線を引きたいくらい😱

あるばとろすさんは熱心に練習までして素晴らしいですね。
糸をアイロンで伸ばす‼️驚きました、色々な方法があるのですね。

No title

私が今着ている着物も、こういう地道な経過を経て作られてきたものなんですね。大切に着なくては、と改めて思いました。そして何より一番強く感じるのは、
あるばとろすさんの、何事にも真面目に真摯に取り組む姿勢!!だから、好感を持たれ、ファンも多いのね~

運針

Rinさん コメントありがとうございます。今どきは時間がたつと消えるチャコペンがあるのですよ。細くうすく線が引けるので私はそれで助けられています。私の練習量は全然足りません。まだまだ先は長そうです。

和裁

sogno さん 温かいコメントありがとうございます。和裁を習い始めて改めて着物の良さを感じています。着物の着付けと同じように、私でも着物が縫えるということを皆様にお伝えしたくて記録しています。ブログを読んで下さる方がいることが一歩一歩進める励みにもなっているのですよ。sogno さんのなんでもチャッチャーと作ってしまうハンドワークの軽さも多いに影響しています。ありがとうございます!

丸み型

袖の丸みや合わせの裾のふきを縫うのは難しいですよね
丸み型を使って縫うと楽です
着物を縫わなくなれば差し上げられのですが・・・
未だ使いそうなので

ゼペットおばさん コメントありがとうございます!丸み型はもちろん使っていますよ。祖母のがいくつかあります。いつか元禄袖を縫いたいです。

運針

簡単なようで難しいですね。
私はもうチクチク作業は必要最低限しかやりません。
手に対する負担が意外と大きいのです。
家に古いお針箱があり、たくさん処分しましたが昔の道具がまだ残っています。
尺の物差しも何本もあります。
何十年も前の着物、丁寧に縫ってあるのを見て、つくづく感心します。
あるばとろすさん、それを為さるのですね。
尊敬します。

No title

糸こきは縫い目に針を入れた後、布と布の間に針の頭を入れて
往復させたりもします。けっこう糸が緩みますよ。
(まち針は通りの悪くなった縫い針を使ってます)
当て紙は新聞紙を適当に割いて使ってま〜す。
袖口の撚りぐけ、細く上手にできてますね。
ワタシなかなか細く撚れないんですよi-229

和裁

みどりさん コメントありがとうございます。みどりさんのお母様も和裁をなさっていたのですね。私もどこまでできるか分からないし、拙いですが、こうしてひとつひとつ手順を習うとまた新しい着物の世界が開けるような気がします。応援ありがとうございます。発見したことをこれからもお伝えしますね。

糸こき

香子さん 貴重なアドバイス、たくさんありがとうございます!そのように糸こきをしているのですね。今回は真新しい正絹なので、ひとつひとつの手順を先生に伺って作っています。これまでのように一人で暴走して勝手に作らないように、見頃の生地などは先生のところに預けてあるんですよ!😆くけは超苦手です。練習あるのみですね。

和裁

こんにちは♪

失敗しながら上達していくんですね・・・
あるばとろすさんが
和裁に挑戦されているのを見て
私も~♪
と、思うだけで
なかなか実行できません・・・。

ありがとうございます。

あるばとろす様
うんちくでなく説得力のあるお話をいつもありがとうございます。いろいろ試行錯誤されながらのトライは本当に敬服します。
不器用な私に、もうちょっと続けてみようかと勇気をいただいています。
奇しくも、私に先生が、ぐし縫い、くけを練習しなさい、努力がたりませんと言われました。
教室はなかなか進まず、指抜きが初めから、私とからまず、好きなのに、途方にくれてる時間が多い。  でもやっと浴衣が次回からはじまります。
糸こきに注意して、たのしんでできるように。
この立湧のお着物いいですねえ。
出来上がったら着姿是非!楽しみ~!

No title

いつも、アルさんの鳥、花や木の写真に、ほーっと癒されます。連休に帰った富山も、自然が美しいところです。最近は、とみに自然の姿がとても心に染みます。

丸の内の、白と赤のスカートの女性が際立つショットは、素晴らしいですね!まるで情景をオーダーされた、プロのもののよう。
アルさんの、金髪と少しアンティークなテイストのお着物はかえって新しいですね。

そして粋な江戸小紋も、仕上がりがとても待ち遠しいです!

粋ですね~✴️

あるばとろすさん、もう次のお着物に取りかかってらして驚きます😲スゴいですね~👏

そして、とっても粋なお着物に仕上がりそうで、金髪ショートカットのあるばとろすさんが着こなすお姿を想像してワクワクしてしまいます😁出来上がりを楽しみにしていますね✨

彩徳さんで「あるばとろすさんのテイストに憧れてるんですよ~💕」と話したところ、「失礼ながら、あなたとは醸し出す雰囲気が違いすぎる」と言われちゃいました😁確かにそうかも……と思い二人で大笑いしました😆

和裁

桃ママさん コメントありがとうございます。私には失敗が一番よく効きます!きっと昔の人もそうかな〜と思っています。

運針

遊坊さん コメントありがとうございます!浴衣を始めるのですね!練習の布ではなく本物の生地だと、気が引き締まって丁寧になりますよ。練習の時に比べて、実際に縫う距離は、そんなにないです。失敗したら、その箇所だけ戻って縫い直せばいいんです。縫い目は後まで残るので、ゆっくり丁寧に、気がすむまで時間をかけていいですよ。遊坊さんが頑張っているのは、私の励みになっていますよ。

ブログ

想奏さん コメントありがとうございます!私の拙いブログで自然の良さや、着物の楽しさが伝われば嬉しいです。皆様からの温かいコメントにいつも支えられています!💕

和裁

でこぴか さん コメントありがとうございます。着物は続けて縫わないと手順を忘れそうです。着付けより大変です!😆でも楽しいですよ。
彩徳さんは江戸っ子で職人気質で、話していていろいろ勉強になります。

和裁

ちりめんは難しそうですね。
それにしても徹底した追及に驚きです。
何事にもこうなのでしょうね。

私も最近あるばとろすさんのおかげで、自分の持っている着物の縫い目に目が行くようになりました。
今まで気にしたことなかったのですが、プロでもこのくらいと思ったり、やっぱりすごいと思ったり・・・
私も運針苦手でした。家庭科でパスしなかったと思う。なんでも練習あるのみですね。

和裁の世界はバラ色

カンカンさん コメントありがとうございます!持ち前の好奇心で和裁の世界を興味深く見ています。和裁所に通う女子たちの熱気が素晴らしく、世の中で着物離れが言われて久しいですが、まだ大丈夫かも!と思います。染色補正の彩徳さんはいい腕が身についたら、月収20万は硬いし、家でできる仕事だからいいよとおっしゃっていました。技術を極める空気が和裁所にあります。その中で私だけ浮いているのは簡単に想像できると思います!😆

No title

ものすごく勉強になりました(^^)
なかなか時間を採れず、挫折しそうでしたが、私も頑張ろうと思いなおしました。

和裁

ふうちちくさん コメントありがとうございます。あの裁縫嫌いの私が、針を持っていることに驚いています。これを縫えば、自分でこのきものを着れる!という楽しみが、目の前にぶら下がっているからだと思います。昔の人はみな自分で縫っていたので、できないはずはないと自分に暗示をかけています。同じように和裁をなさる方からのコメントにはこちらも大いに励まされます。ありがとうございます。

No title

糸 そういえば ばあちゃん ひととおり なめてピーーンとしていたわ

糸巻で 寄れるのふせいでいたのね
アイロン なるほどね 

袖のカーブのところ もっとうまい処理できるんじゃないかしら 
以前いただいた着物 かーぶのところ つのでてないわ
処理の仕方 先生に伺っては?? 

和裁

木蓮さん コメントありがとうございます。袖の丸みもその他のところも私の技術不足だらけです。先生には手取り足取り教えていただいています。本来なら何年もかかるところを(自分用の着物と言うことで)私は数ヶ月で絹を縫わせていただいています。先生に感謝です。

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プロフィール

あるばとろす

Author:あるばとろす
60代の東京の主婦です。2015年に祖母の着物を受け継ぎ、時々着ています。外資系企業で秘書や通訳ガイドをしていました。現在フランス語を学習中です。30年以上のバードウォッチャーです。あるばとろすはアホウドリの英名、仏名です。コメント大歓迎です。コメント投稿欄のパスワードは後からご自分で削除する時に必要なもので、なんでもいいです。An English and French speaking Kimono lover who goes out often to watch wild birds. Your comments are welcome if you like my photos!

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